お寺を訪ねて〝ホームページ版〟

 「当時の組長さんの「仏教壮年会を作るように」との言葉が、組織の大切さは分感じながらも「今時の若い者がお寺に集まるのか」と臆病だった私を、結果的に後押しし、勇気を与えてくれました。自分からでは、とても出来ませんでした。」このように語られる阿武孝昭住職により、平成4年に結成された「光圓寺仏教青壮年会」を、萩市三見に訪ねた。ご住職と共に出迎えて下さった古谷哲朗会長(写真右)は、「私はお寺から遠い地区でしたし、親の世代がお参りしてましたから、会が結成されるまでお寺に来た事もありませんでした」と言われる。

 実際、光圓寺では、70、80歳代の方々が、お寺参り・総代・仏教婦人会の世代という現状で、それ以下の男性や一般に仏教青年会にあたる世代が、青壮年会の会員である。青壮年会という名称どおり、現在の会員は、20代から最高で63・4歳の約50名。

  規約では65歳までであるが、14年前の結成時の会員で退会した人はいなというから、結成時は最高でも50歳前後で、実際30代が多かったそうである。

今でもご住職が法事の席で誘ったり、会員が勧めたりして毎年数名ずつの若い入会者があり、他の仏壮の集まりに行くと70、80代の方ばかりでちょっと違和感を感じると言われるくらい若い世代が充実した青壮年会である。

 当初は、ご法話の時間を約1時間入れた総会を年1回開催していた。数年たった頃、ある会員から「話聞くのもありがたいが、他にも何かお寺のためになることを、体動かしてせんと、しゃんとせんが」という声が出て、報恩講前に境内の清掃奉仕活動を青壮年会単独で行うようになった。

  また、親交を深めるため、6、7年前より、年に2回、正月2日と5月3日、光圓寺杯ゴルフ大会が始まった。そして、家族揃って楽しめるボーリング大会も年2回、これは一昨年より開催されている。

「年齢層が広いと、職場などでは世代間の摩擦があったりしますが、お寺では異年齢・異業種の交流が、非常にスムーズに行われています。本堂の力はすごいと思いますし、そんな中で、若い時からもっとお寺に参れよ、という言葉が聞こえると、嬉しく思います」とご住職は話される。

 近年、法座への参拝者の数が、どのお寺でも減少傾向にある。光圓寺では特に毎年12月の土日に厳修されている報恩講のお逮夜のお参りの人数が減少し、ご近所の方数名と、お手伝いの方ばかりになった。お逮夜の法座を止めたというお寺もあるとの話が伝わる中、夜だったら青壮年会が参りやすいのではと思い、「ぜひご家族ともどもお参りください」と報恩講の案内とは別に、会長名で改めてお逮夜の案内状を会員宛に送ることにより、年々お参りの数が増加したという。修正会も同様に家族での参拝が増えたそうだ。

  古谷会長の「今後は、親睦から教化へ力を入れていきたいと思います。ゴルフもボーリングも、今は直接会場に集まっていますが、今年から、お寺に集まって、30分程度でも本堂ですごす時間を作ろうと考えています」との言葉に頷くご住職の姿をうかがいながら、青壮年会が、若婦人会の結成や寺報の発行など今後の光圓寺の教化活動の大きな支えとなっていくことだろうと、有り難く思わせて頂いた。