お寺を訪ねて〝ホームページ版〟

 下関から国道191号線を山陰本線に沿って北上すると、宇賀本郷(下関市豊浦町)の高台に立派な山門(鐘楼門)と広い駐車場が見えてくる。ここが大専寺(木村雅城住職)である。

  平成15年に改築された山門からは、響灘を眼下に一望でき、ここから眺める夕日もまた絶景である。

  大専寺では、近年お寺の本堂を毎月2回、午後1時から5時まで、「お華の教室」「お茶の教室」として解放している。専門の先生を招き、門徒をはじめ、現在13名が受講。坊守は「私もこの教室の一員に加わり、お寺と門徒の垣根無しに、同じ生徒として、同じ趣味を通じて、楽しい一時を過ごしています。」と語られ、「お華の日には各自が花材を自由に持ち寄り、個性的なお華をいけて楽しむんですよ。それがご縁となって、今ではお寺の仏華も教室の方々がいけて下さるんです。」と話される表情はとても明るかった。

  住職も「この教室で初めてお寺に参られた方もあります。今ではお寺の諸行事のお手伝いをして下さる方もあり大変助かっています。お寺は昔から地域のふれあいの場として親しまれてきました。お寺離れがすすむ昨今、この教室をご縁として、一人でも多くの方が山門をくぐって下さることが大事。本堂に座ってお礼をされることは有り難いことだと思います。やがてお聴聞のご縁につながればと願っています。」と語って下さった。

寺報発行と仏壮例会

 現住職は昭和56年に入寺(結婚)され、それを機縁として寺報の発行を始められた。現在まで25年間、238号を発行されてきた。地元の門信徒をはじめ、都会に出ておられる方々へも多数発送され、文書伝道を積極的に実行しておられる。

  また、昭和57年には、「大専寺仏教壮年会」を発会し、毎月第三土曜日には、例会を行っている。

  例会では、勤行に引き続き住職の法話を聴聞して、浄土真宗のみ教えを学び、ご法義の味わいを深めている。またおみがきや年末大掃除、念仏旅行などの行事を通じて、お寺を身近に感じ、会員相互の親睦も深めている。

  仏壮会長の高木節生さんは、「現会員は20名ですが、ここ数年会員の高齢化に伴い、会員数の減少等もあいまって、活動も以前ほど活発ではなくなっているのが現状。会員が少しでも増え、活動をより意義あるものにしたい。」と話され、例会の案内状や『大専寺仏壮通信』を会長自らが作成し、行事への積極的な参加と会員増加を呼びかけておられる。

  また、毎年10月末には「念仏奉仕団」を実施し、今年で15回目を数える。仏壮・仏婦を中心に多くの門信徒の方々が、ご本山へ参拝し清掃奉仕活動を続けている。

勉強会と日校活動

 大専寺では、前住職の時代から「聞真会」という勉強会が毎月ひらかれてきた。始まった当時は、門信徒はもとより地域の方々も多く集まられ、ご講師をお招きしての勉強会であったが、現在では仏教婦人会の会員を中心とした聞法の会となっている。

 

 また、20年前から始めた「大せん寺子ども会」は、少子化の影響で集まる子どもの数も減ってきているが、初参式を受けられた子どもさんが、引き続きお寺に参るご縁をもってほしいと、現在も第3日曜日の朝1時間、継続して行っている。

  恒例法座はもちろん、仏壮、仏婦、子ども会などの教化活動、華道・茶道の教室と、大専寺本堂の稼働率の高さに驚かされた取材であった。

 山門は、明和2年(1765年)に建立され、支柱は末広がりになっている珍しいもので、建立当時は釘一本使われていなかったといわれる。そして最後の楔(くさび)の位置が判らないために、解くすべがないとまでいわれている。