基幹運動用語解説「ま」行以降

まつり【祭】

神仏をまつることを言います。神仏・祖霊などに奉仕して慰撫・鎮魂したり、感謝・祈願のための儀式。


みずこくよう【水子供養】

水子とは、本来生まれて間もない子どものことを意味します。しかし後には胎児、特に流産したり、堕胎した胎児を指すようになってきました。水子供養というように追善供養の対象とされた場合は、「たたり」をなすような怨霊として捉えています。今日のように宗教社会的な現象になったのは1971(昭和46)年頃からで、必ずしも自然発生的なものではなく多分に意図されたものがあるようであります。この根底にあるのは現実の災難の原因を水子霊のたたりと信ずる「たたり信仰」であり「怨霊信仰」であります。


みまいでんどう【見舞い伝道】

病いの床に臥しますと、病気の苦痛はもとよりさまざまな不安や気がかりなことが出てきます。その病人や家族の苦悩の場所に一緒に立つことも念仏者としての大切ないとなみといえます。とくに門徒推進員の役割の一つとして見舞い伝道がすすめられています。教団としてはビハーラ活動の一環としても取り組んでいます。


みょうごう【名号】

一般には、すべての仏・菩薩の名前をいいますが、浄土教ではとくに阿弥陀仏のみ名を指しています。阿弥陀仏の名号には、六字(南無阿弥陀仏)八字(南無不可思議光仏)九字(南無不可思議光如来)十字(帰命尽十方無碍光如来)等の別があります。それぞれ、阿弥陀仏の徳を表したものです。


みんぞくしゅうきょう【民族宗教】

世界宗教に対する用語です。
特定の民族・地域に起源を持ち、伝統的にその民族に継承されている宗教です。これに相当するものとしては、各地の民族の宗教や原始宗教などがあげられますが、日本でいえば神道などがこれに相当します。その民族特有の文化伝承や風俗習慣といった色彩を帯びているために、その民族の枠を超えて他に伝えていこうとする、いわゆる伝道といったものがみられず、一般に排他的であるといえます。またその信仰の表現としては、儀礼が重複されており、儀礼主義的傾向を示すことが多く見られます。


【みんなの福祉をあつめる運動】


教団において展開されている福祉活動。この活動は社会福祉に対する正しい認識を深めながら、地域社会の中において、念仏者の社会的な実践として、また地域社会にむかって開かれた寺院としての機能を発揮することにより、御同朋の社会をめざすものです。各教区では病院や社会福祉施設への友愛訪問、災害街頭募金、社会福祉関係者のための研修会、バザー活動による施設への贈本、寄金運動等が展開されています。


めいしん【迷信】

正信に対する語。本来的には正には邪、迷には悟というのが正しいものです。迷信は俗信に内包され、前兆・予知・卜占・禁忌・民間療法などの俗信の中、社会、個人に実害を与えるものを特に迷信といいます。たとえば水子供養などに迷える人に「タタリ、バチ」などと恐怖心をあおりたて、ますます混迷の中に引き込むものなどです。これは縁起の理法に反するもので、いたずらに人々に不安を与えているのです。


もんしゅ【門主】

宗派の基本法である宗法には、「門主は、法灯を伝承して、この宗門を統一し、宗務を統裁する」と規定されています。また宗規には「門主は本願寺の住職をもって充てる」とありますが、宗教法人法による宗派及び本願寺の代表役員には総長が就任します。


もんしんと【門信徒】

門徒と信徒の総称。特定の寺院に所属し、門徒名簿に登録されて寺院の護持の責任を担う人を門徒といい、それ以外の信者を信徒といいます。門徒はもと「一門の徒輩」と言うことで、師の教えを受ける門弟を指します。


もんしんとかいうんどう【門信徒会運動】

1961(昭和36)年「親鸞聖人七百回大遠忌法要」のご満座にあたって、当時の勝如門主が「御消息」のなかで「宗門は一大決意のもと、過去の慣例にとらわれず、大胆に時代に即応する新しい方策を採用し」と、私たちの教団の歩むべき方向を示されました。その趣旨を受けて1962(昭和37)年より門信徒会運動が始まりました。この運動は門徒・僧侶・寺院・教団が本来の姿にたちかえろうとする運動です。1986(昭和61)年より、同朋運動とともに基幹運動となって、現在に至っています。


もんとすいしんいん【門徒推進員】

門徒推進員とは教団の基幹運動を僧侶と共に実践する門徒で、連研・中央教修を修了した者に、当該教区教務所長(基幹運動推進委員会会長)より委嘱され、門徒推進員名簿に登録されたものをいう。寺院の教化組織、組・教区での基幹運動推進委員会関係者と共に、運動の推進にあたります。親鸞聖人の教えに信順し、如来の本願を大地とし、その教法に生きるものの、誇りと喜びの名のりが門徒です。それを継承する一人として、教団の運動に積極的に参加する人です。


もんとそうだい【門徒総代】

会社に社長・専務・常務等の役員がありますように、寺院もまた、宗教法人としての役員が規定されています。代表役員や責任役員、そして門徒総代で、いずれも寺院規定によって定数が定められており、届出制による総長からの委嘱状の交付がなされています。門徒総代は住職(代表役員)や責任役員とともに寺院運営に助力し、また門信徒の声を寺院運営に反映させるなど重要な役割を担うものです。


もんぼう【聞法】

本願名号のいわれを聞くことをいいます。「聞其名号といふは本願の名号をきくとのたまへるなり。きくといふは、本願をききて疑ふこころなきを聞といふなり」(一念多念証文)、「聞はきくといふ、信心をあらはす御のりなり」(唯信鈔文意)などとあります。


やすくにじんじゃもんだい【靖国神社問題】

1969(昭和44)年、宗教法人「靖国神社」を国家が護持をしようとする法案が国会に提出されて問題となりました。戦前の国家と神道が一体化した国家神道の「日本神国」「ヤマト民族優秀主義」という偏見は、日本民衆・アジア諸民族のいのちをふみにじってきました。その反省から強大な権力をもつ国家機関と神道を切り離し(神道指令)、日本国憲法にも「政教分離」「信教の自由」が明記されました。その反省を踏みにじって、戦前のように国家権力と神道をもう一度結び付けようとする「靖国神社国家護持法案」には、宗教界をはじめとして多くの強い反対の声が上がりました。「国家護持」を推進する勢力は、その後、天皇や内閣の公式参拝を実現する方向へと戦術を転換して、現在にいたっています。


りやく【利益】

現生でうけるものを現益、当来(来生)にうけるものを当益と言います。真実信心に生きる者は、現生において十種の利益を恵まれ、後の世には、浄土へ生まれて成仏する、という現当二つの利益が得られるとしています。


りんばん【輪番】

語源的には輪次交代(番)に別院の管理をつかさどる役職をいいます。浄土真宗本願寺派に所属する寺院は本寺(本願寺)と直属寺院、及び一般寺院に大別されますが、このうち本願寺と直属寺院は門主が住職です。直属寺院には別院と教堂があり、それぞれ住職の代理がおかれます。別院におかれるものを輪番といい、教堂におかれるものを主管といいます。現在、全国に別院は48カ所あり、教堂は24カ所あります。


れい【霊】

肉体に宿って肉体を支配し、あるいは肉体を離れても存在すると考えられる精神的主体を言います。仏教では実体的な存在は一切認めませんので、霊の存在を否定しています。


れんく【連区】

基幹運動を推進するため、全国31教区を地域別に分割した区分。
第一連区=北海道・東北・東京・長野教区
第二連区=国府・新潟・富山・高岡・石川・福井教区
第三連区=岐阜・東海・滋賀・京都・奈良・大阪・和歌山・兵庫教区
第四連区=山陰・四州・備後・安芸・山口教区
第五連区=北豊・福岡・大分・佐賀・長崎・熊本・宮崎・鹿児島教区及び沖縄開教地。なお、各連区には教務所長の協議によって連区長が一名ずつおかれ、当番教務所が設けられています。


れんけん【連研】

門徒推進員養成連続研修会の略称。門徒のなかから基幹運動を強力に推進する人を養成する目的で行われている研修会。同一人物を対象に2カ年以内に12回(計36時間)以上にわたって、「連研ノート」などを教材として連続的に行われています。組連研が主ですが、組での開催が困難なときには寺院連研が実施されます。中央教修は連研修了者を対象にして行われます。