基幹運動用語解説「は」行

ひがんえ【彼岸会】

春分の日、秋分の日を中日とし、前後各三日の七日間、年二回行われる法要です。彼岸は、迷いの此岸から悟りの彼岸に到る、すなわち到彼岸のことです。


ひそうひぞく【非僧非俗】

『教行信証』(註釈版聖典・471頁)に「僧儀を改めて姓名を賜うて遠流に処す。予はその一つなり。しかればすでに僧にあらず俗にあらず」とあります。
これは国家(権力)の認める僧ではないが、しかし、僧俗の区別を超えて、終生阿弥陀仏の真実を求めて生きる自立した念仏者となったという、親鸞聖人の宣言です。


ビハーラかつどう【ビハーラ活動】

ビハーラはサンスクリット(梵語)。休息の場所、僧院、身も心も安んじるという原意から、病床に伏す人々の精神的(孤独・不安・恐れ)、宗教的(死の解決)要求に対するケアのことをいっています。単なる終末への対応ではなく、生命のある限り、生が充実したものであるよう、仏教精神を拠り所として行う活動です。教団のすすめるビハーラ活動は、「御同朋」という人間共感の世界をひらく営みとして行われています。具体的には自宅や施設などへ相手の希望に応じて訪問・対話・相談・介護や法話などの活動が行われています。念仏者にとって、日常がビハーラ活動を展開する場です。一般的にはホスピスといい、仏教ホスピスも同義語として使われています。


ふきょうだん【布教団】

教団における布教使の組織。各教区を単位に結成され、全国組織を布教団連合と言います。各教区布教団の団長には教務所長があたり、布教団連合の総団長には、布教団を所管する総務が就任します。


ぶつじ【仏事】

仏が衆生を教化し救う活動がもとの意味です。転じて修正会・彼岸会・灌仏会・降誕会・孟蘭盆会・報恩講・永代経などの法要をはじめ、広く仏教儀礼を仏事といいます。


ぶつぜんけっこんしき【仏前結婚式】

阿弥陀如来の尊前で行われる結婚式です。浄土真宗では、宗祖親鸞聖人と恵信尼さまは、ともにみ教えに生かされる御同朋と互いにあがめられました。そのお念仏に結ばれた結婚生活にならって行われるものです。


ぶっせい【仏青】

仏教青年あるいは仏教青年会の略称。生涯聞法の一環として、青年層を対象として行われている伝道教化組織です。仏教青年とは親鸞聖人を人生の師と仰ぎ、如来の本願を聞きひらいて生き甲斐ある人生をきずこうとする青年をいいます。仏青に加入するには、各寺院に所属する単位仏青に登録しますが、単位のないところでは、個人で教区に登録することができます。それぞれの単位仏青が相互に協力し、教区連盟を通じて、浄土真宗本願寺派仏教青年連盟と活動を共にしています。毎年一回、全国真宗青年の集いが開催される他、機関紙『まこと』を発行しています。


ぶっそう【仏壮】

仏教壮年あるいは仏教壮年会の略称。1979年に「仏教壮年の結集に関する宗則」の制定により全国仏教壮年会議が結成されました。これより先、壮年指定組の指定などにより全国的に各寺院に仏教壮年会が結成され、1973年以来、隔年ごとに全国大会を開催するなど、たえず運動の中核体を自負して、積極的な活動を展開しています。


ぶっぷ【仏婦】

仏教婦人あるいは仏教婦人会の略。各寺院における婦人の活動組織として仏教婦人会が結成されています。教化団体の中では最大の加盟単位数をもちます。
仏婦は浄土真宗本願寺派仏教婦人会総連盟に統括されていて、組および教区においても連盟を結成し活動が進められています。総連盟では組織の強化、研修の充実に取り組み4月25日を「平和の日」と定めて学習を進め、ダーナ活動「ユニセフ(国連児童基金)指定寄付活動」などを推進するなど幅広い活動を展開しています。


ぶらくかいほうきほんほう【部落解放基本法】

「部落問題の根本的かつ達やかな解決を図るため、国、地方公共団体及び国民の責務を明らかにするとともに、その施策の目標及びその目標を達成するための基本となる事項を定め、もって差別のない民主社会の発展に寄与する」という全十四条からなる法案です。1985(昭和60)年、部落解放基本法制定要求国民運動中央実行委員会が発表し、実行委員会の初代会長には、浄土真宗本願寺派の大谷光真門主が就任しました。(現在、名誉会長)従来の同和対策事業特別措置法、地域改善対策特別措置法がいずれも単なる事業法であったのに比べ、この「基本法」は①部落問題の重要性を明らかにする宣言法的部分、②環境改善や就職・就学の面での改善をめざす事業法的部分、③人権意識の教育啓発にあたる啓発法的部分、④悪質な差別行為に法的規制を加える規制法的部分の四点からなりたっています。基本法制定の要求は反差別・人権確立を求めるもので、日本国憲法の精神、さらには国際的な潮流に合致した具体的な取り組みであるといえます。


へいわもんだい【平和問題】

平和とは、狭く解釈すると「戦争のない状態」をいいますが、広い解釈では、平和の反対概念を「暴力」とします。「戦争」は最大の暴力行使ですが、その他に「政治的抑圧」「環境汚染」「差別」「貧困・飢餓」など、いのちを押しつぶす状況に対しての反対運動を平和運動といいます。御同朋のこころを基本とする私たち念仏者は、真の平和に深い関心をよせ、積極的な努力を払わなければなりません。


ほいくれんめい【保育連盟】

教区保育団体に所属する保育園・幼稚園を対象とした教化団体です。生涯聞法の基礎ともいうべき、乳幼児期にある子どもたちの宗教的情按豊かな発達のため、浄土真宗の教義に基づく「まことの保育」-親鸞聖人のみ教えに学び、生かされているいのちに目覚め、共に育ち合う保育-を推進しています。同時に、これに携わる保育者自身の学びを深めるための研修会を開催すると共に、「まことの保育教師」に任じる補任式を勤めています。また、隔年ごとに「全国保育大会」「全国園長研修会」を開催し、機関誌『保育資料』(月刊)をはじめとする、各種教材を発行しています。


ほうおんこう【報恩講】

本願寺第三代覚如上人が『報恩講私記』を著されて以来、御正忌に宗祖親鸞聖人の御恩徳を謝するために行う法要です。これを御正忌報恩講(またはお七昼夜)といい、毎年秋から冬にかけて浄土真宗各寺、門徒各家で行うことを、「引上会」とも、「お取り越し」ともいいます。
 

 

ほうざ【法座】
仏法を説き、仏法を聞く座という意味です。ただひたすら説教を聞くことを聴聞と考えていますが、人生の問題を仏法に問い、仏法に聞き、仏法を語ることもまた聴聞です。蓮如上人は「法を語れ」と寄り合い・談合をすすめて、話し合いの法座を中心にして本願念仏を明らかにしていかれました。法座はお寺のみに限らず、家庭法座・地域法座・職場法座があります。


ほうざのかだい【法座の課題】

門信徒会運動の初期、一方的な説教・講演・講義ではなく、話し合いを中心にする研修が数多くもたれました。そのなかで出た参加者の質問が集められ、分類されて、質問の基本的な形にまとめられました。それは「法座の課題」と呼ばれてきましたが、連研が始まってから「連研十二の問い」としてよそおいを新しくして提示されています。


ほうじ【法事】

もと、仏法を宣揚することに、あるいはその修行のことで、転じて仏法の行事をいいます。浄土真宗では死者の冥福を祈ったり、善根を積むために供養をするなどの意味で行うのではなく、仏法聴聞・仏徳讃嘆のための仏事として行われます。


ほうみょう【法名】

仏教に帰依した者につける名前。僧侶は得度式において、門徒は帰敬式において門主からこれをうけます。法名の二字の上につける釈の字は仏弟子であることを表しています。また、居士・大姉・信士・信女などの位号はつけません。


ぼうもり【坊守】

住職の妻、および住職であった者の妻、またはその生存配偶者で坊守式を受け、宗務所備付の坊守台帳に登録された人をいいます。宗法には「坊守は、住職を補佐して、教化の任に当たらねばならない」と、その責任が明確に記されています。


ほうよう【法要】

法の要の意で、もとは真理の本質、教法をいいましたが、現在では仏教の儀礼を表します。本願寺派では、「法要とは、仏祖を礼拝供養し、経典を読誦し、仏徳を讃嘆して報恩の至誠を表す行事をいう」(宗則)と定義されているように、仏徳を讃嘆し報恩の思いを新たにする聞法のご縁として行われます。恒例法要と臨時法要があり、恒例法要とは、報恩講法要、宗祖降誕会、彼岸会法要など定期に行われる法要。臨時法要とは、慶讃法要、伝灯奉告法要、追悼法要などをいいます。


ぼさつ【菩薩】

サンスクリット語「ボディーサットヴァ」の音訳、菩提薩?の略です。元来は釈尊の前世時代の呼び名として用いられましたが、一般には、仏(覚者)になることをめざして修行する人、さとりを求める人とされています。それが大乗仏教になると、在家・出家、男女を問うことなく、仏陀のさとりを求めて修行するものをすべて菩薩と呼ぶようになりました。また弥勒・普賢・文殊・観音などの菩薩は一切衆生を自由自在に教化することのできる、ほとんど仏陀と等しい菩薩であるとされています。いずれにせよ大乗仏教の菩薩は、すべて願と行とを具えており、その願はそれぞれの菩薩で異なりますが、共通していることは、みずからさとりを完成する(自利)と同時に、一切衆生を救う(利他)という目標を持ち、深い慈悲に根ざしているということです。


ホスピス
語源は、ラテン語のホスピティウムから出たとも、あるいはホスト(もてなす者)とゲスト(もてなされる者)を合わせた言葉ともいいます。末期患者のもつ苦痛は、①身体的痛み、②精神的痛み、③社会的痛み、④宗教的痛みなどがあります。この末期患者およびその家族を医学的に治療・看護するだけでなく、残された人生を充実したものにできるよう、精神的な面からささえてゆくこと、一般にそういう機能をもった施設や活動を指します。


ボランティアかつどう【ボランティア活動】

個人が自分の技能と時間を自発的に無報酬で提供する奉仕活動を〝ボランティア活動〟といい、教育・訓練を受け計画組織化された方針によって活動するもので、善意と愛情を基本とします。1981(昭和56)年国際障害者年の前後から、社会人を中心として盛んになり多様な活動が展開されています。社推協においてもボランティア養成のためのボランティアスクールを開催しています。私たち念仏者のボランティア活動は、すべて衆生は同じいのちにつらなる「御同朋」であるという精神に基づく社会的実践として行われています。


ほんがん【本願】

仏になる以前(菩薩であった時)におこされた衆生救済の誓いをいいます。阿弥陀仏の四十八願のなかでは、特に十八願を本願と称します。生きとし生けるものすべての生死の迷いを抜き、さとりに至らしめるという如来の根本の願いであるからです。


ほんざん【本山】

一宗一派の中枢となる寺院をいいます。宗派に包括されるすべての寺院・教会の根本道場としての寺院を指します。浄土真宗本願寺派は、本願寺(西本願寺)を本山と定めています。本願寺派の基本法規である宗法には「宗門に包括されるすべての個人及び団体は、これを永世護持しなければならない」と規定しています。


ほんぞん【本尊】

究極の依り所として、また、信仰の根本として帰依礼拝する対象となる仏・菩薩。浄土真宗では、「阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)」を本尊とします。本尊には名号・絵像・木像がありますが、いずれも阿弥陀如来の救済のはたらきを顕すものです。