基幹運動用語解説「さ」行
◇さべつ【差別】
人種、民族、国籍、出身地、社会的身分や門地、信条、性別、心身障害などを理由に不当に他人を蔑視したり、それを言動に表したりすることです。その結果、被差別者の就職・結婚・居住移転の自由や教育の機会均等などの市民的権利が侵されています。そして、互いにいのちの尊厳を認め合い高め合うべき人間関係が阻害されています。部落差別をはじめとするすべての差別の解消は国際的にも国内的にも緊急の課題です。
◇さべつかいみょう【差別戒名】
戒名(法名)や位号のなかに畜・賤・革・朴・僕・非・草・鞁・僮・卑・奴・隷・連寂・栴陀羅などの文字を使用したり、欠画文字や異体文字を意図的に使って、死後にいたるまでも差別した戒名(法名)を差別戒名といいます。これに類するものとして、戒名(法名)そのものは差別的でなくても、過去帳の添え書きなどに身分・職業・死因などを記載した「差別記載」があり、差別戒名と同じ役割を果たしているものも多くみられます。
◇さべつご【差別語】
他人や他の集団を侮辱・疎外することによって、自己の優位や利益を保とうとする定型的な言葉。伝統的に社会一般的に浸透している差別観念により無意識のうちに差別語が使用されることも多くあります。差別語(ことば)は使わなければよいというものではなく、自分の差別性が問題であり、単に言い換えればよいというものではありません。なお単に文字や言葉だけではなく、表情・身振りなどによる差別表現もあります。
◇さんぶきょう【三部経】
浄土三部経のことで、浄土真宗では、その教えの正しい依り処としている三部の経典を言います。『無量寿経』(上下二巻)は、法蔵菩薩が阿弥陀仏となって、衆生を救う法を示し、『観無量寿経』は、韋提希夫人の苦悩からの救いを通して凡夫の救いを示しています。『阿弥陀経』は、極楽浄土と阿弥陀仏の功徳と諸仏がこの教えを勧めていることを説いています。
◇じいん【寺院】
寺と院とは、語源的にはちがいがありますが、現実には同じ寺の総称です。インドでは、修行者たちが集まって暮らしていたところをビハーラ(VIHARA)と呼び、これが精舎・寺舎などと訳されたものです。浄土真宗本願寺派では、寺院および宗教法人たる教会をあわせて〝寺院〟と呼び、その目的は、1、浄土真宗の教義をひろめ、2、法要儀式を行ない、3、僧侶、門徒その他の信者を教化育成し、4、宗教団体としての業務・事業を行い、5、礼拝の施設その他の財産を維持管理し、もって公共福祉に寄与することと規定しています。なお浄土真宗本願寺派に所属する寺院には、本山(本願寺)直属寺院(別院・教堂)および一般寺院があります。
◇じごく【地獄】
三つの悪道(三悪道)といわれる、地獄・餓鬼・畜生の中のひとつ。地下にある獄の意味です。自らの罪業の結果として最も重い苦を受ける処。親鸞聖人は「地獄は一定すみかぞかし」(『歎異抄』)と凡夫である自己のゆきさきを示されました。阿弥陀仏の救済は、そのような人間(凡夫)を真実の浄土に往生させるために成就されたのです。
◇じぞく【寺族】
寺院住職の親族または家族の呼び方を略して、寺族といいます。寺族にあっては、住職あるいは住職代務を補佐し、伝道教化につとめるとともに、門信徒とともに、つねに基幹運動を推進してゆかなければなりません。
◇しゃかいふくし【社会福祉】
狭くは社会事業と同じ意味に用い、広くは人間の社会生活の安定、向上に関わる社会的施策全般を言います。社会福祉は国や地方団体によって、憲法の理念を現実に実施する福祉行政として行われるべきでありますが、実際にはそれが充足されていない現状です。国民相互の福祉への積極的参加が求められています。教団のめざす社会福祉は、「御同朋」の精神を発露として行われる社会的実践です。従って人間としての共感の上に成立し、人間の尊厳を守り、より豊かな人間性を涵養するために「みんなの福祉をあつめる運動」としてすすめられています。
◇しゃかいふくしすいしんきょうぎかい【社会福祉推進協議会】
社会福祉推進協議会は、浄土真宗の教義に基づき、宗門における社会福祉事業及び活動の充実発展に努めることを目的として、宗派の所属団体として、1978(昭和53)年に設立された団体。「社推協」と略称され、宗派の教区を単位として結成されている支部社会福祉推進協議会をもって組織され、宗派関係者の福祉施設並びに社会福祉従事者の連絡及び調整や、社会福祉資源としての人材を育成するために必要な研修や、「みんなの福祉をあつめる運動」を展開し、宗門に善意と連帯の心を育てること等を行っている。
◇しゃめいうんどう【社明運動】
社会を明るくする運動の略。すべての国民が犯罪の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい社会を築こうとする全国的な運動。法務省の主唱で、毎年七月を社明運動強調月間とし、多様な運動が展開されています。
◇しゅうきょうほうじん【宗教法人】
宗教法人法に基づいて所轄庁によって認証され、法人となった宗教団体のことを宗教法人といいます。宗教法人にあっては、〝教義をひろめ、儀式行事を行ない、信者を教化育成〟しなければなりません。宗教法人は、二種類に分類されます。第一は単位宗教法人と呼ばれる寺院・神社・教会・布教所などで、全国に約 18万ある宗教法人の大多数を占めています。これら単位法人のほとんどは、上部団体(次に述べる宗教法人)に属する包括法人ですが、こうした関係をもたない単立法人も少数ながらあります。第二は包括宗教法人と呼ばれるもので、前者の単位宗教法人を構成員とする教派・宗派・教団などをいいます。包括法人は約400あります。
◇じゅうしょく【住職】
寺院の管理者。〝住持職〟を略していうようになりました。住持とは、本来、如来が衆生の上に教えと力をたもち、人々を救うことを意味しましたが、のちに、教化者としての僧を指すようになりました。寺院とは、住職・住職家族を含む門信徒の共同体であり、住職は人々の信任を受けて、寺院の目的を達成するための責任者であり、率先して基幹運動を推進してゆく立場にあります。なお一般寺院においては、宗教法人法に定める代表役員を兼ねる場合が多くあります。
◇しゅうそごうたんえ【宗祖降誕会】
宗祖親鸞聖人のご誕生(1173・承安3年4月1日と伝えられる)を慶讃する法要です。明治20年から太陽暦に換算して5月21日として始められました。浄土真宗本願寺派では、本山において慶讃法要をはじめ観能会、茶会その他の慶諌行事が盛大に催されます。また各寺院においても、年々入門式や初参式などをとり入れた降誕会が営まれるようになりました。
◇しゅうは【宗派】
仏教系の包括宗教法人のことを宗派といい、教義や組織を同一にする寺院・教会などの単位宗教法人によって構成されます。単位宗教法人は、宗派に包括される被包括法人です。仏教系包括法人を宗派というのに対して、神道系を教派、キリスト教・諸宗教系を教団といいますが、すべての包括団体を教団ということもあります。私たちの宗派は浄土真宗本願寺派であり、全国約一万500力寺の寺院・教会は、宗派に包括される被包括団体です。
◇しゅうむいん【宗務員】
浄土真宗本願寺派で、宗務の職務に直接たずさわる人を「宗務員」といいます。宗務所、教務所・別院の職員、組長・副組長・基幹運動推進相談員、推進専従員、布教使、輔導師、宗派立の仏教学院職員など。
◇しゅうもん【宗門】
神道系の各派を教派、キリスト教系を教団と呼ぶのに対して、仏教各派では、みずからの教団を〝宗門″という呼び方をする場合があります。現在では神道系・キリスト教系・仏教系を問わず、教団と呼ばれています。
◇しゅくごう【宿業】
過去の業あるいは、過去世に作った善悪の業のことを言います。これまで、現在の境遇はその業因の報いであるというように、多く使われてきました。その結果、この宿業説が社会的矛盾をそのまま肯定する論理として使われてきたことは否定できません。しかし、釈尊が宿命論、運命論を否定された教えを説かれていることから言って、こうした宿業説を説いたことは明らかに誤りです。
◇しょうがいもんぼう【生涯聞法】
誕生から臨終までの一生のあいだ聞法していくこと。生涯のなかで出会うさまざまな体験や問題を縁として、法に問い、法を聞き、法を語ることが念仏者の生き方です。教団では「生涯聞法体系」として、人間の生涯を心身の発達段階に応じて、乳幼児期・少年期・青年期・壮年期・高齢期に分け、それぞれの時期に適合した聞法の場や、課題にもとづいて聞法伝道していくことを示しています。
◇しょうじょう【小乗】
サンスクリット語「ヒーナヤーナ」の漢訳です。これは大乗仏教の側から批判的に名付けられた呼び名です。大乗仏教では「仏教を大きく、大乗と小乗の二種類に分け、浅近な教法を小乗と呼んでいました。現在では、世界仏教会議の決議にしたがって、小乗とは呼称せず、南方の仏教は「上座仏教」または「テーラバーダ仏教」(テーラバーダとは、長老の教えの意)と呼ばれています。
◇しょうじょうじゅ【正定聚】
まさしく仏となることの決定した人々という意。必ずさとりを開いて仏に成ることが決定しているともがらをいいます。
◇じょうど【浄土】
穢土に対する語。菩薩の智恵・慈悲の行業によって完成された清浄な国土であり、煩悩のけがれを離れた清らかな世界のことで、仏国土をさします。阿弥陀仏の浄土は、安楽国・安養国・極楽浄土などと訳されています。親鸞聖人は、浄土について真実の浄土(真実報土)と方便の浄土(化土)を区別されています。
◇じょうどうえ【成道会】
成道とは、さとりを開いて仏陀となることです。ここでは釈尊が菩提樹下でさとられた12月8日に行われる法要をいいます。
◇しょうねんれんめい【少年連盟】
生涯聞法の一環として、少年層を対象として行われている伝道教化活動の組織です。日曜学校・子ども会、その他の形態による少年教化団体及び少年教化に関わり、また、関心をもつ人によって構成されています。もと〝日曜学校連盟〟と称しましたが、日曜学校という形態にとらわれず、少年教化を全寺院に広げるため、日校連盟と改称し、さらに 1980(昭和55)年の伝灯奉告法要の際に、現在の名称に改められたものです。
◇じょうぶつ【成仏】
仏となること。仏とは自ら真理をさとり、他をさとらしめ、さとりのはたらきが完全に窮まり満ちたお方のことです。浄土真宗では、阿弥陀仏の浄土へ往生し、弥陀同体の覚りを得ることをいいます。
◇しょうみょう【称名】
仏の相好を心に念いうかべる念仏に対して、口に阿弥陀仏の名号(南無阿弥陀仏)を称えることです。善導大師は、浄土往生の行業として五正行(読誦・観察・礼拝・称名・讃嘆供養)をあげて、そのうち第四の称名は本願の行であるから正定業であるとされました。
◇しょさんしき【初参式】
新しい生命の誕生にあたって阿弥陀如来の尊前で、人生の出発を祝う儀式です。親にとっては仏の子として育てる決意を新たにする場であります。初参りとも言います。
◇じょせいさべつてっぱいじょうやく【女性差別撤廃条約】
1979年12月国連第34回総会で採択。日本政府は「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(女子差別撤廃条約)と訳しています。この条約は6部 30条からなり、人類の発展・平和が真の男女平等実現の上にはじめて招来されること、性による役割分担の克服などを条約選択の動機として掲げています。日本では国籍に関する問題、教育の平等、雇用の平等などが問題とされ、国籍法は父母両系主義に改められ、雇用については 1985年に「男女雇用均等法」が成立しました。
◇しょぞくだんたい【所属団体】
浄土真宗本願寺派に所属する団体を「所属団体」といい、教化団体と、一般の団体とに分かれており、いずれも、教義にもとづき、宗風を遵守して信仰を深め、社会の向上発展に寄与するための活動をおこなっています。組織化にあたっては、規則の作成とともに、総局・門主の承認を必要とします。なお所属団体には、同和教育振興会・社会福祉推進協議会・矯正教化連盟・若人の広場協会などがあります。
◇じょやえ【除夜会】
大晦日の夜、新しい年を迎えるにあたって行う仏教行事です。浄土真宗では、心静かに過ぎ去った一年を省みながら、時と処を選ばれない如来摂取の御恩を喜びあう法要であります。
◇じりき【自力】
自己のはからいのこと。阿弥陀仏の本願を疑い、自分のおさめた善根によって浄土に往生しようとすることをいいます。自己にそなわった智慧、能力などを頼りとして行に励み、仏果(覚り)を得ようとすることを、自力修行といいます。
◇じりりた【自利利他】
自利とは自らを利するということ。利他とは他を利するということで、ともに人々の救いのためにつくすことです。自利利他が完全に実践されることが大乗仏教の理念であり、基本原理であるともいえます。
◇じんけん【人権】
すべての人間が平等に有している基本的な権利。誰からも与えられたものではなく、国家や憲法によって与えられたものではなく、存在する絶対的正義(自然権)であるため、いかなる権力によっても、また法律や憲法の改正によってもこれを侵害することは許されません。ヨーロッパ近代の市民革命のなかから特に強く主張され、近代民主主義の基本理念となりました。第二次世界大戦が人権に対する侵害・差別から起こされたことへの反省に立って出された『世界人権宣言』は、「すべての人間は、生まれながら自由で、尊厳と権利とについて平等である」(第一条)とうたい、『日本国憲法』にも、国民はすべての基本的人権の享有を妨げられない」と明示しています。
◇じんしゅさべつてっぱいじょうやく【人種差別撤廃条約】
1965年、国連第20回総会で採択されました。あらゆる形態の人種差別撤廃に関することを締結国に義務づけています。この条約でいう差別とは、狭い意味での人種差別だけではなく、肌の色、生まれ、出身国または出身民族を含む広い範囲での差別をさしています。また、集団に対する差別だけではなく、個人に対する差別行為に対しても、事情と必要とに応じて、立法や特別行政措置をもって禁止しなければならないとしており、当事国にはつねに差別行為の事前の予防措置と啓発教育などが義務づけられています。国連の人権関係条約では、 124カ国(1984年現在)と最も高い批准率になっています。日本も早期に批准し国内法を整備することが強く要請されています。
◇しんじん【信心】
仏の教えを信じて疑わない心。浄土真宗では、阿弥陀仏の本願を聞いて疑いの無くなった心を言い、それは阿弥陀仏の真実心が凡夫のうえにとどいたもので如来の本願力によって恵まれたものです。
◇しんじんのぎょうじゃ【信心の行者】
行者とは本来悟りにむかって厳しい修行に努める人をいいます。浄土真宗で信心の行者とは、本願の信に生き、大悲を行ずる人をさしています。念仏の行者とも信心の行人とも言い、その生活は御同朋の精神に基づき、人びとの苦悩をともに担って生きていくことです。
◇しんぞくにたい【真俗二諦】
真諦と俗諦のこと。諦とは真理あるいは原理という意味です。もともと、真如そのものを示すものが真諦、それが世間にわかるように表現されたものが俗諦であって、このようにして仏教教理を説明したものが、真俗二諦でした。真宗では、真諦を仏法すなわち仏教の教えそのもの、俗諦を国法・王法として理解してきました。その時代の権力や風潮に都合よく追従し利用されてきた真俗二諦論が、今、改めて問い直されています。
◇スカウトしどうしゃかい【スカウト指導者会】
正式名称を、浄土真宗本願寺派スカウト指導者会といいます。財団法人ボーイスカウト日本連盟、及び社団法人ガールスカウト日本連盟の諸規定に基づき、浄土真宗の教義による情操教育の実践をはかるとともに、宗派内スカウト指導者相互の連絡を緊密にし、スカウト訓育の発展に質することを目的として、活動しています。日常の活動内容としては、少人数でのグループ作業(班制度)、及び自主的な学習(進級制度)などがあります。また、個々のスカウトには、その活動基盤として、明確な信仰を持つことが奨励されています。このため特に、仏教章制度が設けられています。この制度は、浄土真宗の教義や作法に関する十数項目の課題を修了すると、仏教章が取得できるものです。
◇スローガン
運動の願いを短いことばで分かりやすく表したもの。私たちの教団では「念仏の声を世界に子や孫に」というスローガンを1981(昭和56)年以来掲げてきましたが、2006(平成18)年度からは「ともに いのち かがやく 世界へ」をスローガンにしています。
◇せかいじんけんせんげん【世界人権宣言】
この宣言は、第二次世界大戦が「人権の無視と軽べつとは、人類の良心をふみにじった野蛮な行為を招来したのであり」とのきびしい反省の上に立ち、1948(昭和23)年、国連第三回総会において採択されました。前文および三十条からなり、そこには、①すべての人間が生まれながらにして自由であり平等であること、いかなる理由からも差別を受けないで人権を享有できること、②市民的・社会的・経済的な具体的権利を定め、③こうした権利が完全に実現される社会的、国際的秩序を享有する権利を定めています。この宣言は国連の決議であるところから、条約のような拘束はないが、事実上、単なる勧告以上の意義をもち、世界の国々に対して極めて強い道徳的拘束力をもっています。
◇せかいしゅうきょう【世界宗教】
民族や国家の枠内にとどまる〝民族宗教″に対して、言語、文化、歴史、思想などの差異を越えて、普遍的に広く世界の何人にも信奉され、世界の各地に広まっている宗教のことです。仏教、キリスト教、イスラム教は、三大世界宗教といわれています。また、〝民族宗教〟では、政治的支配者が同時に宗教的支配者であるという世俗的傾向を強く帯びているのに対し、〝世界宗教〟は、世俗を超越した理想をたて、究極の絶対者を信仰の対象とするものであると言えます。
◇せきにんやくいん【責任役員】
宗教法人法に基づく宗教法人の役員。同法第十八条には、三人以上の責任役員を置き、そのうち一人を代表役員とする旨を規定しています。宗則「寺院規程」では、責任役員の職務を寺院の運営・管理に関する決定に加わるほかに、住職(代表役員)を補佐して、寺門の護持発展につとめると定めています。寺院は寺則によって責任役員について定めていますが、この寺則の元として宗派が示している準則によれば、責任役員のうち一人を代表役員とし、住職が就任するとし、責任役員のうち、少なくとも一人は「門徒のうちから門徒総代が選んだ者」でなくてはならないと定めています。
◇せっきょう【説教】
説経ともいいました。経典の内容や、仏教の道理などを、比喩・挿話などを混じえながら解説し、仏徳を讃、え、人々を教化すること。法話・法談・談義・唱導・勧化などとも呼ばれてきましたが、近年は法話と呼ぶことが、多くなりました。
◇そ【組】
寺院が連帯してその地域の教化伝道を進めるために設けた、浄土真宗本願寺派における地域区分の単位。沖縄開教区を除く全国31教区を533組に区分しています。原則では、15力寺以上の存する区域をもって最小単位としています。組の運営については各寺院の僧侶代表及び門徒代表各一名の組会議員によって構成される組会での決定に基づき、組長・副組長・組相談員等の役員を中心に行なわれます。組の常設機関には協議会、組基幹運動推進委員会があります。
◇ぞうきいしょく【臓器移植】
臓器を一方の個体から取り出し、他の個体に移し、機能させることです。臓器を提供する人を供与者(ドナー)、受け取る人を受容者(レシピエント)と言います。移植は、細胞を異物として排除しようとする免疫反応が起こりやすく、組織適合性が必要です。また、移植が成功しても、自分の肉体に他人の肉体が入り込むという違和感を乗り越える必要があり、精神保健学的に極めて大きな問題があります。さらに、臓器移植は脳死との関連が強く、脳死臨調の答申が1992年1月に提示されました。調査会のメンバーに宗教関係者が一人も入っていなかったことも重大な問題でありますが、世論調査との間にいくつかの問題点が明らかになりました。世論調査では、死は「心臓停止に限るが、移植には賛成」という医学上の矛盾回答が全体の13%にのぼり、結果として「脳死も移植も認めない」意見が急増しています。これは、多くの人が脳死を前提とした臓器移植問題であることを了解していないからです。
◇そうりょ【僧侶】
サンスクリット語の「サンガ」の音写「僧伽」の省略形である僧に原意を加えて僧侶と表現しています。サンガとはもともと和合あるいは和合衆という意味で、仏道の修行者の集団を意味しますが、中国・日本では一人でも僧・僧尼と呼び出家者をさすようになりました。浄土真宗本願寺派において僧侶とは得度式を受け、一定寺院に所属し、宗務所備付の僧籍台帳に登録された人をいいます。僧侶は自信教人信の教えに基づき聞法伝道を自らの使命として、教団及び所属の寺院の護持発展に努めなければなりません。
◇そじゅんきょう【組巡教】
巡教は、門主または前門主がお念仏のみ教えをひろめるために各地を巡られることをいいます。組巡教とは組を単位として巡教されることです。現在実施されている「組巡教」は、即如門主が伝灯奉告法要を期に全国533の組を巡教されるもので、1981(昭和56)年から始められました。各組での僧侶・門信徒との話し合い法座や寺院への巡回を通して『教書』の趣旨を徹底し、組活動の活性化など基幹運動の推進を願いとしています。1993(平成5)年3月末までに348組の組巡教が終了し、その実施率は65%になります。
本願寺山口別院
山口教区教務所




